ジョン・ルーリー展

休みだというのに仕事で、ちょっとショックな現実を思い知らされる場面があったりして、 外へ出てみると、何だかまだ明るく、そのまま帰る気もしない。 そうだ、絵でも観に行こう!と久しぶりに美術館を目指した。 行ったのは「ジョン・ルーリー ドローイン…

地方のヒーロー?

達川光男は、ある意味、広島県人の英雄だった。 というのは、あの濃厚な広島弁を、何の悪びれた様子もなく、公共の電波に乗せて全国に発信した開拓者だったからである。 東京という日本で唯一の「非地方」で、当たり前のように「母国語」をしゃべり、時には…

東京は

「東京の夜は7時」なんてうたがあったね、昔。 首都高を走る。珍しく、久方ぶりに。 行きは日差しの下、帰りは夜。 東京の良さも悪さも美しさも汚らしさも驚きも空虚さも 全部ない混ぜになって、圧倒的に「東京の正体」をよく表しているのは「夜」だと思う…

つぶやき

いい人は嫌い。バランスのいい人も嫌い。器用な人は最も嫌い。 今日の後半に会ったすべての人たちは、その真逆。 私は「なんでこの人たちによる、この人たちの平常が、図らずも私を癒すんだろう?」 なんて、癒されながらこっそりそう考えていた。 不器用な…

連休前後つれづれ

連休。なんてことはない連休だった。金もないし。例のごとく。 木曜日。友人ロータスにくっついて西荻のザ・ロック食堂へ。 ここは以前、別の友人と行って横手やきそばを食って以来2回目。マスターが相変わらずキュート。 ロータスさんの取材のお供というこ…

このどうしようもなき自空間

目が覚めたら、ここが東京の安アパートの一室ではなく、晴れ晴れと明るい異空間になっていたら。 …なんて、何かの純文のパクリみたいですが、最近ホントにそう思っています。 トンカチトンカチトンカチトンカチ…どるどるどるどる。 あ〜〜、何だ!うっせぇ!…

カティンを観て

映画を1人で観に行ったとき、観終わった後に 「この気持ちを誰かと分かち合いたい!」と思うことはよくある。 観終わった後に喫茶店でコーヒーなんぞ飲みながら感想を言い合えたらなあ、とちょっと寂しく感じたり。 でも、今回はめずらしく逆だった。「1人…

何でもないようなことが

ベリーダンスをかぶりつきで見て、踊り子さんの腰と胸の動きに圧倒された夜。 何だか悶々としていて、実は出かけるのも億劫な気分があったのだけれども、 いざ繰り出してみれば、いろんな知った顔がそこにあることで しょーもないとらわれ事から解放されるも…

安眠の夜

今年の初夢なんてのは、見たのか、見てないのかも覚えてないが、つい先日、久しぶりに「ぐっすり眠った!」という夜があった。 目覚めて、「ああ、これが深い眠りなのか」と感激した。つまり、これまで長い間、私は眠っているようで眠っていなかった。 よく…

活動開始

クリスチャンの同僚に誘われて(というか請われて)某教会のホームレス支援活動に参加してきました。 手作りをにぎりを配るという取り組みで、炊き出しの小規模&アウトリーチ版というのでしょうか。 こうゆう活動は今回が初めてではないのですが、 久しぶり…

伝言板

こんなに毎日乗り降りしているのに、先日、ふと気付いた。地下鉄の駅にある「伝言板」。緑の板に伝言はナシ。 確かめずにはいられなくなって駅員さんに「使われることってあるんですか?」と尋ねてみた。 「まず、ないですね」とキッパリとした答え。何でも…

雲がマンガみたいに

買い物をしに近所をほらほらと歩いていると、 雲がマンガみたいに美しかった。 絵筆で画面をザザッと汚したみたいな横に 彼岸花か蓮を象ったかのような雲。 見ようによっては、千手観音の手のようにも。 空を見上げ、歩いては見上げ、図書館に行って出てきて…

男おひとりさま

「男おひとりさま道」を読了。 基本的に「おひとりさまの老後」と同じトーン。 私の周辺にいる30代男おひとりさまたちに回し読みさせようと思う。 この人(ウエノさん)の本を私が読み続けるのは、 根っこに家族(親)に対する愛憎と思想がぴったり重なるか…

つれづれ

久しぶりにジョギング。おそろしくいい天気。 透き透った午前の陽光が身体に気持ちがよい。 午後3時。小田急線。 日差しの強さは変わらないのに、というかますます強くなっているのに どこがどうとうまく言えないけれど、明らかに翳りを含んでいて。 これが…

途中経過

知人や周囲からの勧めに素直に従って、 エヴァンゲリオンtv版をセッセと見ているところです。 いま3巻を見終わったところ(12話?)ですが、 …正直、この作品が熱狂的な支持を集めている理由が、今のところ分からない。 綾波レイが、何とかアスカよりフリー…

美しい二人

ちょっと前、8月の終わりだが、「武満徹の映画音楽」特集の1作品として上映された「水俣の図・物語」というドキュメンタリ映画を観た。 主人公として登場するのは、画家の丸木位里、俊夫妻。この二人が原爆の図の作者だということはあたしの頭ん中では一致…

その日に思ったこと

薄曇りの、何だかぼんやり何事かを考えるにはちょうどいい日和。 すでに投票を済ませてきたんですけどね、 今朝方テレビを見ていたら、番組の司会者が「今日は投票日ですから、有権者の投票行動に影響するような直接的なコメントは控えめに」なんてやってい…

真夜中の2時に

うたた寝してたのから目覚めて、 しこしこ風呂掃除なんか始めたり、テープ起こしとかしてたんだけど、 アレ、何か不気味な感触、と何かがどこかに引っかかったまま 数時間が経って。 あ、そうだ。夢。 なっにげなく乗ったエレベーターは東京上空行きだった。…

死んでいません

生きています、とりあえず。 喜びも悲しみも、持続しない私にとっては この世はバラ色 の反面、 実は毎日毎夜、 煮え湯を飲まされているのかもしんれないと ときどきふと 知らずに過ぎてしまえばいいことに気づいてしまった というような そんな気持ちになっ…

気になっていた言葉

マンガの中で。 「カメラマンは決して戦争の当事者にならない。 写真家はいつだって観客なんだ。 本当は思想も批評もいらない。 君に才能を感じるのはそういうことさ。 無力で軽薄な徹底した部外者(著者、強調点)」 西島大介『ディエンビエンフー』より 無…

けものの、リズム

けものの、歩みの、リズムはすごいね。 確か先週の日曜日 横断歩道を渡ろうとした私の目の前に けものの、歩みの、リズム。 愕然とした。ようやく気づいた。 四つ足のあのビジュアルの強さ、リズムのすごさ。 超自然のからくり。 四つ足の、リズム。 四つ足…

人間て

人間て、こわい まっすぐな人って凛として、でも折れるときは突然パキッと折れてしまうからこわい。 生きてることが知らない間に人間を傷つけている、そんな自分という人間がこわい。 私は 壁と卵が対峙していて 卵が完全に間違っていたとしても 弱い立場の…

バレンタイン♡ゲバラ

共産党系の医者の団体に取材に行ったときのこと、受付近くの女性の席のところに、ゲバラのあの有名なポートレートが張ってあった。左派で医者で革命家。彼らにとっては理想とすべきシンボル的存在だ。 そのころ、私はゲバラについて殆ど知らないのだけれども…

ええトシこいてと言われたい

最も敬服するギタリストの1人の出版記念サイン会へ行った。 当該書籍は1ヶ月前の発売日に別の書店で購入していたのだが、ここのショップで購うたものにしかサインできません!と何ともアコギな商売人みたいなことをぬかし腐るので、消費者を嘗めてもらっち…

言語のチカラ、言語の壁

言語ってのは文化の表出であり、コミュニティづくりの源である、と当たり前のことを感じた日。 外国人看護師の受け入れ問題についてのシンポで、アジア人の彼女は言った。「日本語はあいまいな言葉がたくさんあって覚えるのが大変だった」。現場で使われる「…

インフル・ヒッキー

こんばんは、自宅軟禁生活を続けているヒッキーです。 前回、風邪をこじらせた…とか何とか言っていたら、ホンマもんの病原菌につけ込まれてしまった。 水曜日、締め切り前日の追い込みの日。悪寒がする。会議の話がちっとも頭に入らない。おっかしいなあ。。…

根拠なきポジティブエナジーで

どもどもあけましておめでとうす。 ぼやぼやしているうちに今年も12 日過ぎてしまいました。 年末年始は初めての年越し派遣村…ではなくて、in山谷で炊き出しを傍観して迎え、元旦に故郷入り。4日に帰京して年越し派遣村野次馬出馬、ルーティン仕事して酒飲…

2008年総括

今年はけっこうよい年だった。 来年は、よりすばらしい年になるでしょう。 みなさん、よいおとしを。 来年も一緒にでたらめに、でも真剣に生きてゆきましょう! では、山谷へ向かいます。

デジャ・ヴュ

なぜ私はアントニオーニの映画が好きなんだろう? 「映画は、人生の喜びや不条理、友情や恋愛のすばらしさ、家族の大切さ、社会の厳しさを教えてくれる」。それは真実かもしれない。ある一面では。 アントニオーニは、その喜びや悲しみ、怒りという感情…ある…

まわるまわる〜よ

年始号の取材と称してムリクリ入れたT・T監督に会う。 港北区の高台。急な坂の上にあるマンション。 彼は映画館のトークショーで見たときよりも、ずっと「締まった」顔に見えた気がした(曰く「あのときは憧れの○○監督と話をするって言うので、ものすごっっ…